受注伝票におけるプラントと出荷ポイントの自動決定について
SAPでは、顧客から製品・商品のような売り物を受注した際にはVA01で受注伝票入力を行います。
この時、受注先(顧客)と受注品目を記入した時点で「プラント」と「出荷ポイント」が自動で決定(提案)されます。
当記事では、その自動提案の仕組みを簡単にまとめてみます。
受注伝票上のプラント自動決定
プラントは以下の順序で決定されます。
1:得意先品目情報
2:得意先マスタの出荷先(BPマスタの得意先ロールにて設定)
3:品目マスタ
まず、得意先品目情報について。
(トランザクションコードはVD51で登録します)
得意先に合わせて品目に情報を持たせることができる機能で、例えば出荷するプラント、得意先に出荷できる最低納入数量などの情報を持たせることができます。
次に得意先マスタの出荷先ですが、得意先マスタの出荷管理タブに出荷プラントの情報を持たせることが出来ます。
最後に、品目マスタのビュー:販売組織1においても出荷プラントの情報を保持できます。
なので、単純に得意先専用の品目情報>得意先>品目の順にプラント情報を優先するだけの仕組みになります。
出荷ポイントの自動決定
出荷ポイントの決定では、プラントのように単純に決まるのではなく表形式の組合せにより決まります。
要素は以下の3つ。
1:出荷条件(受注先)
2:積載グループ(品目)
3:プラント
出荷条件は得意先マスタ、BPマスタの出荷管理タブで確認可能です。
出荷条件は個社の要件によって定義され、例えば①即納②即納ではないなどといった条件が考えられます。
次に積載グループは品目マスタのビュー:販売:一般/プラントで管理されます。
船や車等に品目を載せる作業時、同じタイミングで載せることが可能なグルーピングとも理解できます。
例として、積載中はフォークリフトを使用する、積載場所が同じなど。
プラントに関しては、受注時に受注伝票に入力されるプラントを意味しています。
最終的には、これらの3要素の組合を用意した上で対応する出荷ポイントを設定していくことになります。
(出荷条件:即納 × 積載グループ:フォークリフト使用 × プラント:1001 ⇒ 出荷ポイント:0001)
詳しくはSAP公式を参照してみてください。