IBP Planning Level(計画レベル)の概要と設定
この記事ではIBPのPlanning Area(計画範囲)で設定が必要となるPlanning Level(計画レベル)についての概要を纏めます。
計画レベルとは?
特定の計画範囲における、MDTの属性とTime Period(時間軸、時間属性)の組み合わせを指します。トランザクションデータはこの計画レベルで定義されるため、特定の集約レベルでの分析/計画を可能にします。
※時間軸は計画範囲のトランザクションデータのラベル(分類)を定義します。
例)予測データは、Timeバケット(=期間、例えば月)/製品/補充場所/顧客に対して定義可能です。この場合、このレベルを顧客予測のKFとして使用できます。
計画レベルでは、属性をRoot属性とNon-Root属性に分けて定義します。
※Root属性:KFが存在する独立ディメンション。特定レベルのトランザクションデータを読み取るにはルート属性が必要です。基本的にはMDTのキー属性を選択します。
例)計画レベルWKPRODLOC(期間/製品/ロケーション)で、ルート特性は製品とロケーションの必須属性および期間のテクニカルウィーク属性を選択する。
計画レベルの設定
Planning Area(計画範囲)の作成後は、計画レベルを作成します。
これは計画範囲のConfigから作成可能です。
なお、計画レベルの命名規則にはSAP標準があるそうです。
例)Product = PEDC, Component = COMP, Period PER/DAY/WK/CALWK/MTH, Resource = RESなど。
命名後は、最下層のTime Profile(計画プロファイル)を選択し、これがデータが保存・計算される最も細かい粒度の時間軸となります。
次に属性を選択し、ルート属性を定義します。
保存をすることで、次の計画レベルを作成することが可能になります。
計画範囲のConfigの際は、スクラッチで計画範囲ごとに計画レベルの作成が必要ですが、計画範囲がSAP標準からコピー作成された場合、計画レベルもコピーされるので要件に合わせてカスタマイズをすることになります。