SAPロジ回り機能まとめ

SIerに2019年新卒入社。以降SAPロジモジュールに触れています。SAP S/4HANA SD/MM、SAP IBP等

輸送経路の決定について

前回の記事では、受注伝票上のプラントと出荷ポイントの自動決定(提案)の仕組みをまとめました。(↓)

https://sap-functional-sth.hatenablog.com/entry/2020/05/27/214552

 

今回は輸送経路の決定の仕組みをまとめたいと思います。

 

ちなみにですが、自動決定されるプラントが出荷ポイントの自動決定の要素となり、その出荷ポイントが輸送経路決定の要素となっています。

 

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プラント~出荷ポイント~輸送経路の自動決定

輸送経路の自動決定

輸送経路の決定により、受注出荷において、納入先までの輸送経路が決まります。(そのまんま)

以下の要素で輸送経路が決定します。

 

1:出荷区域(出荷ポイント)

2:出荷条件(BP、得意先マスタ)

3:輸送グループ(品目マスタ)

4:納入区域

 

(出荷区域とは、出荷ポイントが位置する地域のことです)

まず、出荷国(どこから)と仕向国(どこに)とそれぞれの出荷区域を設定します。

次に、それぞれに対応する出荷条件と輸送グループを設定することで、特定の輸送経路を置くことができます。

 

下図の場合)

出荷国:イタリア、仕向国:ブラジルのケース

①出荷条件が"当日出荷"であり、輸送グループが"標準"の場合→ルート"000000"

②出荷条件が"当日出荷"であり、輸送グループが"パレットによる輸送"の場合→ルート"000000"

 

となっています。(結局同じ。。)

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画像参照:https://blogs.sap.com/2015/08/04/mass-update-of-route-determination-with-lsmw-part-2/

なお、自動決定(提案)される輸送経路は受注伝票の明細データ、出荷管理タブから確認できます。