SAPロジ回り機能まとめ

SIerに2019年新卒入社。以降SAPロジモジュールに触れています。SAP S/4HANA SD/MM、SAP IBP等

Route Determinationについて

Route Determinationについて

Route(ルート)とは、その単語が意味するのと同じように、どのように出荷場所(プラント、もしくは出荷ポイント)から目的地(ship-to-party)に行くのかを定義する概念です。

Routeには一意のコードが割り振られます。

販売伝票作成時に出荷ダブ(shipping)を見てみれば、Routeがどこなのか分かるはずです。

 

 

Routeの詳細

Routeを決めるに当たって以下の要素が必要になります。

 

・Transportation Zone

Transportation Zoneは同じ地域に含まれる顧客(ship-to-party)を地理的にグループ化したものです。Zoneがわかれば国まで特定できたような気もします。(確認中)

 

また、同じ地域に含まれるShipping Pointをグループ化したものもでもあります。

 

例)シカゴ、東京、eastern regionなど

 

・Shipping Point(出荷ポイント)

それぞれのShipping PointはひとつのTransportation Zoneに割り当てられます。

Shipping Pointがわかれば国まで特定できたような気もします。(こちらも確認中)

 

・Transportation Group

Material Master(品目マスタ)にて定義されます。

Materialの属性を意味するのもで、要冷蔵や引火注意などがあります。

どのように該当のMaterialを運ぶのかを決めるので、Transportation Groupはルートを決める要素のひとつになります。

 

・Shipping Condition

Customer Master(顧客マスタ)、もしくはSales Document Typeによって決まります。 Sales Document Typeの方が優先度が高くなります。 

こちらもTransportation Groupはルートを決める要素のひとつになります。

 

・Route Determination

顧客の元に商品を届けるルートは以下の組み合わせで自動的に決まります。(SDコンサルがConfigをした後で)

 

Shipping Condition x Transportation Group x Departure Country x Departure Zone x Destination Country x Destination Zone

 

そして決まったRouteには品目のように、以下を含む様々な情報が詰め込まれています。

Shipping Type/Distance/Transit Time/Factory Calendar /Travel Durationなど。

個々のRouteの詳細はSPRO->Sales and Distribution->Basic Functions->Routes->Route Determination->Define Route and Stages