請求伝票タイプについて [Billing]
請求伝票について [Billing Document]
請求伝票も販売伝票や出荷伝票と同様にタイプを持ちます。
中でも以下のタイプが重要になってくるそうです。
F2:Standard Invoice
F5:Order Relevant Proforma Invoice
F8:Delivery Relevant Proforma Invoice
L2:Debit Memo
G2:Credit Memo
RE:Credit for Returns
Proforma Invoiceとは
Proformaとは仮送り状と言われ、国境を超えて商品を届ける際に税関でその商品の価格を申告することを求められるそうです。その際に必要な書類が仮送り状と呼ばれるらしいです。
通常は出荷伝票(Delivery Document)を参照して作成されるみたいですね。
ここでの疑問は「なぜインボイスを作成しないで、仮送り状なんてものをわざわざ作成するの?」だと思います。
出荷する際に出荷伝票が作成されるのですが、この時点だとまだ請求伝票がSAP上で作成されないんですね。しかし、税関ではそんなことは御構い無しで請求伝票を求めてきます。この時に、出荷伝票が作成されるタイミングで仮送り状が作成されれば便利ですよね。
つまり、Proformaは顧客ではなく税関用なんですね。
顧客が欲しいのはTax InvoiceやCommercial Invoiceで後々顧客に送られ、会計上の処理をされます。。
これがProforma Invoiceと通常のInvoiceの違いです。
また、商品をおまけとして(タダで)顧客に送る際にも、税関では申告が求められます。この際にProforma Invoiceでは顧客に対する税金に全く影響がないそうで、ここでも便利だそうです。
クレジットメモ(Credit Memo)について
得意先への過剰請求の際に必要になります。
(得意先からクレームが入ったり、売り手側が見つけたりします)
VA01から販売伝票タイプCR(Credit Memo Request)で登録し、それを参照した請求伝票タイプG2(Credit Memo)を登録します。
これで会計上の処理がなされます。
デビットメモ(Debit Memo)について
クレジットメモの反対verになります。
得意先への過少請求をした際に必要となり、販売伝票タイプDR(Debit Memo Request)→請求伝票タイプL2(Debit Memo)の流れで登録します。
Credit for Returnsについて(日本語訳探し中)
返品の際に使います。
販売伝票タイプRE(User Return Document Type)→出荷伝票タイプLR→請求伝票タイプRE(Credit for Returns)の流れで登録します。
ここではPickingではなく、その反対を意味するPutAwayを行う必要があります。
[POST GOODS RECEIPT]をクリックして実行します。
*1:Proforma Invoiceとは、売買契約前に売主(輸出者)が買主(輸入者)へ発行する仮のInvoice。「仮送り状」とも言われ、見積書と同様の役割を果たす。
買主側の輸入相手国が事前の輸入許可を義務付けている場合には、輸出者が買主へ事前にProforma Invoiceを送付することで輸入国政府の輸入許可を得られる。
日立システムズ:https://www.hitachi-systems.com/ind/fs/words/im-export-090/
*2:元々の請求伝票をCreate with referenceした販売伝票タイプを作成することを忘れずに