IBP S&OPの構成要素
IBP S&OPの構成要素
S&OP計画モデルの構築と有効化
S&OP(Sales and Operations)はデマンドとサプライの両者を加味した計画を策定するプロセス。
IBPにおいては以下を考慮する必要がある。
・Planning Model
・デマンドとサプライのアルゴリズム
・Planning View
・Time Profile
特定の期間を表す。
例)日時/週次/月次/四半期/年次
・Planning Level
Attribute(属性)と期間の組み合わせ。計画範囲におけるトランザクションデータのラベル付けの役割。期間は年次/四半期/週次等であり、1つ以上のAttributesと共に期間と組み合わせることで特定粒度でKFsを保持することができる。
例)PERPRODLOC(Period x Product x Location):デマンド/サプライ/在庫情報保持のために使用されるケースが多い。
・KFs
特定のタイムバケットにおけるサプライチェーン計画に関連するトランザクションデータ。基本となる計画レベルが割り当てられており、異なる計画レベルで参照する場合は事前定義の集約/分解ロジックに基づく。
例)受注数。Product Familyが基礎計画レベルである場合、分解ロジックを基にSKU計画レベルに分解される。
なおKFは次の種類に分かれる。
アルゴリズムのインプット/アルゴリズムのアウトプット/AttributeとしてのKF/Information KF*他システムからの連携データ/Calculation KFs/Downstream and Upstream KFs/Supply and Receipt KF
計画範囲の有効化と関連設定
S&OPで使用する計画範囲はスクラッチもしくは標準計画範囲をコピーして作成する。
*使用するモジュールを加味して適切な標準PAを選択コピー。
MDT、Time Profile、計画レベル、KFsを追加したのちに、Time ProfileとMDTが有効化される。また、計画Operatorが作成され計画範囲に割当てされていない場合、デマンド予測の生成やサプライ計画の生成は実行できない。
S&OPにおけるマスタ管理
S&OPではサプライチェーンとサプライチェーンの製品の流れ定義したMDT(マスタ)とAttribute(属性/項目)の設定が必要。
サプライチェーン・MDTエンティティの例)
・Supplier、Production Plant、DC、Customer、Product、Production Resource等