SAPロジ回り機能まとめ

SIerに2019年新卒入社。以降SAPロジモジュールに触れています。SAP S/4HANA SD/MM、SAP IBP等

IBP S&OPの構成要素

IBP S&OPの構成要素

 

SOP計画モデルの構築と有効化

S&OP(Sales and Operations)はデマンドとサプライの両者を加味した計画を策定するプロセス。

 

IBPにおいては以下を考慮する必要がある。

・Planning Model

・デマンドとサプライのアルゴリズム

・Planning View

・Time Profile

 特定の期間を表す。

 例)日時/週次/月次/四半期/年次

・Planning Level

 Attribute(属性)と期間の組み合わせ。計画範囲におけるトランザクションデータのラベル付けの役割。期間は年次/四半期/週次等であり、1つ以上のAttributesと共に期間と組み合わせることで特定粒度でKFsを保持することができる。

 例)PERPRODLOC(Period x  Product x Location):デマンド/サプライ/在庫情報保持のために使用されるケースが多い。

・KFs

 特定のタイムバケットにおけるサプライチェーン計画に関連するトランザクションデータ。基本となる計画レベルが割り当てられており、異なる計画レベルで参照する場合は事前定義の集約/分解ロジックに基づく。

 例)受注数。Product Familyが基礎計画レベルである場合、分解ロジックを基にSKU計画レベルに分解される。

 なおKFは次の種類に分かれる。

 アルゴリズムのインプット/アルゴリズムのアウトプット/AttributeとしてのKF/Information KF*他システムからの連携データ/Calculation KFs/Downstream and Upstream KFs/Supply and Receipt KF

 

計画範囲の有効化と関連設定

SOPで使用する計画範囲はスクラッチもしくは標準計画範囲をコピーして作成する。

*使用するモジュールを加味して適切な標準PAを選択コピー。

 

MDTTime Profile、計画レベル、KFsを追加したのちに、Time ProfileMDTが有効化される。また、計画Operatorが作成され計画範囲に割当てされていない場合、デマンド予測の生成やサプライ計画の生成は実行できない。

S&OPにおけるマスタ管理

S&OPではサプライチェーンサプライチェーンの製品の流れ定義したMDT(マスタ)とAttribute(属性/項目)の設定が必要。

サプライチェーン・MDTエンティティの例)

 ・Supplier、Production Plant、DC、Customer、Product、Production Resource等